FC2ブログ

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

絵画や文献を模写した甲冑

20110329

近頃、五月人形でも人気の高い【戦国武将模写シリーズ】の鎧や兜ですが、
これらの『実物』の多くが今も現存しており、機会があれば見ることも可能。

しかしもっと時代をさかのぼり、『平安・鎌倉時代』の甲冑の場合、
実物が残されているのはごくわずかでしかありません。そのごくわずかの中に
【国宝模写シリーズ】の甲冑は含まれます。

ただその当時、着用されていたであろう鎧は数えきれないほどあったはず…
そんな時代の鎧や兜を制作する場合、一流の職人さんたちは何を手がかりに
作っていくのかと言いますと数々の文献であり、絵画です。

今回はそんな【絵画・文献模写シリーズ】のご紹介。


東京国立近代美術館には日本画家、【安田靫彦/やすだゆきひこ】の代表作である
【黄瀬川陣】なる屏風が存在します。

ここには『黄瀬川の陣』における頼朝・義経兄弟の再会の場面が描かれているのですが、
そのときの義経が着ている鎧がコレ。
義経像

そしてそれを模写したのがコチラ。
国宝 義経05
鈴甲子雄山作 【本仕立源義経公 黒小札紫裾濃威之大鎧】

この絵の義経は兜をかぶっていないので、文献に残る記述や
作り手の知識をもとに創作。当然、鎧と合わせた色合いです。
国宝 義経02
国宝 義経03

この義経が着ていた鎧の色目は【紫裾濃/むらさきすそご】とよばれています。
色が上から下()に向かって、だんだんとくなる色彩』であるところから
その名がつきました。

ただどういうわけか、紫系だけでなく、黄色もつかわれていますね~??
これは紫裾濃が菖蒲(しょうぶ)の持つ色彩をモチーフした色目といわれているから。
菖蒲

菖蒲は薬草としても優れているところから、魔除け・厄除けの意味を持っていて、
その音が【尚武】【勝負】に通じるところから、多くの武将に好まれました。

そのため紫裾濃の色合いの甲冑は、【平家物語】や【源平盛衰記】などの
文献にもたびたび登場しております。

なので当店の標準セットにはこんな飾りも付属しています。
国宝 義経04
菖蒲飾り
国宝 義経01

いかがでしたでしょうか?

これだけいろいろストーリーのある五月人形なら
お子さまが大きくなって『なんでこの五月人形にしたの?』と聞かれたとき、
たくさんのメッセージが伝えられるのではないでしょうか?
そんな会話こそが端午の節句の醍醐味でもありますしね(笑)。

そしていつか親子で東京国立近代美術館に足を運んでみるのもアリだと思いますよ。

それでは。
スポンサーサイト
公式ホームページ
Facebookページ
Twitter
Instagram
LINE@
カレンダー
02 | 2011/03 | 04
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
月別アーカイブ
  • Archives »
  • 検索フォーム
    リンク
    にほんブログ村
    QRコード
    QRコード

    Pagetop
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。