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ちょっとお知らせ

20100214

人に強制するのもされるのも苦手なので、少々抵抗がありますが、
非常に大事なのでお知らせするコトにしました。


最近、少しではありますが、
「家にあるひな人形を初節句に使いたいので修理をお願いしたいのですが…。」
「知人のひな人形セットを子供の初節句に使うので、名札だけ下さい。」
などの問い合わせをいただきます。

もちろん出来ないわけではないのですが…
申し訳ありません、基本的におススメはできません。なぜなら、
「ひな人形(ひなまつり)の絶対的なルールだから」です。

「…??」

意味を知らない方は「はぁ?」となってしまうので、ザックリとその説明を。


ひな人形の起源をたどると「流し雛」という歴史ある風習にたどり着きます。
ヒトガタ、またはカタシロとよばれる紙やワラで作った簡素な人形に、
自分の災厄を移して、海や川に流す行事です。

それが時代の流れの中で、
「健康に成長して大人になり、幸せな結婚式が挙げられるように…」
といった物語も盛り込まれ、現在のひな飾りの形式になっています。

つまりひな人形、特に「お姫さま」は、生まれた子の厄を背負わせる「お守り」になります。
※対に飾られる「お殿さま」は「将来の旦那さま」にあたります。

なので、前の代(お母さん)のひな人形や、知人から譲り受けた人形を使い回すのは、
けがれのない赤ちゃんに「今まで人形が受けてきた厄を与える、または引き継がせる」
という意味になり縁起が良くありません。
※私たちはこれらの行いを「厄ゆずり、厄渡し」とよんでいます。

と同時に、「将来の結婚相手はお父さん」、
はたまた「結婚相手は友達の旦那さん」との解釈になってしまい大変なことに!!

人形を飾るにあたり、自分のモノか人のモノかで意味合いが真逆になってしまうのです。
ちなみに「ひな人形のレンタル制度」がありそうでないのも、こうした背景があるからです。

単にモノを所有するだけで、背景にあるモノがたりを知らない人が増えてしまったのは、
私たち業界の責任もあるようです。今より子供の多かった2~30年前、
高額な人形を売りつけたいが為に、「こんな立派な人形は孫の代まで使えます。」
なんて平気で販売していた店が少なくなかったらしいのです。(社長談)
そんな販売をしていた人形屋さん、現在はかなり淘汰されているはずです。


おひなさまは、日用品でもなければ季節のインテリアでもありません。
単純に「お守り」であり、「生まれてきた喜びの証を形にしたモノ」です。

モノを大事にする心はとても大切です。ただその意味を理解せずに
都合よく本質をねじ曲げてしまうのはどうなのでしょう??
…ただこういった問題は、ひなまつりだけに限る問題でもなさそうですが。


人形の使い回し禁止令は決して当店のため、はたまた人形業界のためではありません。
「誕生した可愛い女の子のため」であることを考えて下さいね。それでは。

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