FC2ブログ

五月人形選び 鎧飾り

20100326

前回に引き続きまして、今回も『鎧(よろい)飾り』について。
そして予告どおり、コンパクトタイプの鎧を紹介します。

鎧02
飾り間口60cm×奥行40cm×高さ68cm

長い歴史のある『端午の節句』においても、実際ここまで小さな鎧が
製作されるようになったのは、ごく最近のことのように思われます。
当然のことながら、これは住宅事情の変化によるものです。

その大きさゆえに一つ一つの作業がどうしても細かくなってしまい、
甲冑師でも、コンパクトサイズを苦手としている人は少なくありません。
(けっして出来ないわけではないのですが…)

これは私の推測ですが、実際にここまで小さい鎧の製作…
作り手側もできるコトならやりたくないというのが本音だと思います。
(細かい作業のため、普通サイズの鎧製作に比べ時間がかかるのです。)

しかし…どうしてもコンパクトな鎧飾りが欲しい!!
というお客さまの要望がある以上、そして後世に「端午の節句」の意義を
伝えていくためにも、一部の甲冑師らは試行錯誤しながら完成にこぎつけました。

そういった作り手の信念と、技術力の向上によって、
こうしたモノが店頭に並べられ、私たちもご紹介することができるのです。


…前置きが長くなりましたが、職人の意地と繊細な技術が堪能できる『小型鎧』、
そしてその製作の先駆者ともいえる業界屈指の技巧派、甲冑師『雄山による
作品の細部を紹介していきます。


後ろ姿だけでも良さが十分伝わるのでは?
鎧03

キッチリ並んだ威糸(おどしいと)の美しさはご覧の通り。
使用する糸幅はわずか3ミリ!
それを通していく穴の間隔はわずか1.9ミリ!!
気の遠くなるような作業です。ちなみに色彩センスも絶妙じゃないですか?

ちょっとここからは専門的。飛ばして読んでもOKですので…。

・背中側から心臓を守るための板である『逆板(さかいた)』を取り付けています。 
・その中心部の金具の環に『揚巻結び(あげまきむすび)』の紐を取り付けています。
・そこから左右に『水呑みの緒(みずのみのお)』とよばれるヒモが取り付けられています。   
 ※鎧の袖(そで)とよばれる肩部に結びつけて袖がひるがえるのを押さえるヒモです。
  体をかがめて川で水を飲むとき、袖が前にこないようにするための用途もあったから
  この名がついたのではないでしょうか?

これらは大鎧型には絶対なくてはならない要素ですが、実際は大きいサイズの鎧でも
正面からは見えないという理由から、現在省略されているモノが意外と多いのです。
しかし本物の職人たちは簡素化せず、どこから見ても美しくより忠実であることに
こだわり、見えないところにまで手をかけて製作しています。


肩部の袖も威糸がビシッと並びます。冠の板(かぶりのいた)、化粧板(けしょういた)
とよばれる細部も表現されています。
鎧04

首をガードする部分(なんていう名称なんでしょう?)もありますね。
鎧05

どうでしょう?鯉徳ではコンパクトサイズの鎧飾りをカラーバリエーションも豊富に
取り揃えております。または同じサイズで戦国武将版もご用意いたしました。
そちらも近いうちに紹介する予定ですが…すみません、残りわずかです。

今週末にご購入予定のかたも、はたまたこれから下見のかたも、
生まれてきた男の子のために『これぞまさしく!!』
という五月人形に出会えるといいですね。
当店もがんばってお手伝いさせていただきますよ!!それでは。

コメント

非公開コメント
公式ホームページ
Facebookページ
Twitter
Instagram
LINE@
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
  • Archives »
  • 検索フォーム
    リンク
    にほんブログ村
    QRコード
    QRコード

    Pagetop