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春日部押絵羽子板工房 『匠一好』

20101204

現在、羽子板生産が最も盛んな地域といえば埼玉県。

なかでも有名なのは、春日部市で制作される【春日部押絵羽子板】で、
埼玉県知事指定の【伝統的手工芸品】にも指定されています。

その歴史は意外と浅く、戦中戦後の頃から盛んになったとのコト。

当時、もっとも羽子板生産の多かった浅草一帯が戦災で瓦礫と化し、
江戸の羽子板職人達が、良質な桐材が手に入る春日部に移住したのが始まり…
とされています。※春日部市には羽子板だけでなく、見事な桐箪笥などの桐製品も作られています。

実際、当店で取り扱う羽子板のおよそ8割がメイド・イン・春日部。

お店にもよりますが関東圏の人形屋さんでは、取り扱う羽子板全て春日部産…
というところも少なくありません。



そんな春日部の羽子板界で私たちが今、一番注目しているのが
今回ご紹介する工房【匠一好】さんです。
展示場
匠一好 展示場にて

押絵羽子板に使用されるパーツ数が、他の工房のパーツ数に比べはるかに多く、
より立体的で、表現力豊かな造形美を形成しています。

手描きの面相はこんな感じ。
匠一好_面相
面相師であり、日本画家でもある鈴木創博氏によるモノ。

また私が思うに、羽子板という伝統的で限られた造形の中に、
『これまで用いられなかった新しい素材や技術を落とし込むセンス』は
現在、右に出るモノがいないのではないでしょうか?

今や羽子板の定番衣装ともなった【鹿の子絞り】。
匠一好_鹿の子絞り
この生地を一番最初に羽子板に使用したのもコチラの工房から。

そのカラーバリエーションも多彩。
匠一好_ぼかし鹿の子
ぼかし染めの鹿の子。

艶めいた上品さが魅力の【刺繍×ベルベット】仕様。
匠一好_ベルベット

贅を尽くした【ベルベット×スワロフスキー】仕様。
匠一好_スワロフスキー


工房の作業場、展示場にはすさまじい数の羽子板が並んでいるいるわけですが、
わがままな私たちはその中から選ぶコトはなく、色やら素材やら
全て【鯉徳オリジナル】で制作していてだいております。

手間のかかる注文に毎度毎度快く付き合っていただき本当に感謝してます!!
おかげさまで今年も一番人気ですよ(笑)。



いかがでしたか?

店頭では今回のブログに掲載しているモノはもちろん、
まだまだたくさんの種類を展示させていただいております。

生まれた女の子にふさわしい、素敵な羽子板に出会えるコトを
期待して、社員一同心よりご来店をお待ちしております。

次回は羽子板の本家、ルーツともいわれる逸品、
【江戸押絵羽子板】を紹介します。

それでは。


→鯉徳特選・新作 羽子板飾りはコチラから。



羽子板の違いと選び方

20101118

今回は羽子板をお求めになるお客さまから多い質問。
【羽子板の違いと選び方】について説明します。お選びの際、参考になれば幸いです!!


1.制作工程

羽子板はその制作法の違いにより、
【押絵羽子板】と【木目込羽子板】の2種
があります。大きな価格差はこの制作工程で変わります。

-押絵/おしえ-
羽子板 制作工程01
型紙と布地の間に綿を入れくるんだパーツを、一つ一つ組み上げいきます。

簡単にいえば、細かなパーツを一つずつ作り、それをジグソーパズルのように組み合わせ
羽子板全体を完成させる感じですかね。そのパーツの総数で仕上がりの雰囲気も変わります。

羽子板 制作工程02
羽子板 制作工程03
取材協力/押絵羽子板工房 さか田(匠一好)

-木目込/きめこみ-
羽子板 制作工程04

姿を型取った土台に筋彫りをほどこし、そこへ衣装を貼り込んで作り上げます。
木目込とはいうものの、現在、土台のほとんどは発泡スチロール製です。

パーツ数の違いから、一般的に押絵の方が制作に手間がかかり価格もあがります。
ただ完成した両者を比較すれば、仕上がりの美しさは押絵のほうが圧倒的なのは
いわずもがな。


2.形状の違い

形状の違いも大きく分けるとこれまた2種。
【普通タイプ】と【裾広がりタイプ】です。
羽子板 形状

(左)普通タイプ
板の中にきっちり収まったタイプ。定番品です。

(右)裾広がりタイプ
振袖の裾(すそ)の部分が広がりをみせる優美なタイプ。

ここはそれぞれお好みですね。パーツ数が増える分、裾広がりの方が若干高価です。


3.面相・手の違い

お顔のコトを面相(めんそう)といいます。面相や手の仕上げには
【手書き】と【印刷】があります。色や線の違いで雰囲気が変わります。

羽子板 面相01
面相手書きタイプ(面相師/鈴木創博)

羽子板 面相02
面相印刷タイプ

色彩表現、繊細さはやはり手書きモノのほうが美しい仕上がりに。


4.原材料の違い

衣装に使用される布地の織り方や加工法で、羽子板の雰囲気・価格は変わります。

羽子板 素材01
金襴(きんらん)

羽子板 素材02
友禅(ゆうぜん)

羽子板 素材03
正絹 鹿の子絞り

羽子板 素材05
総刺繍

木目込羽子板の多くは化学繊維が使用されており、低価格商品として流通しています。



その他、ケースに入れて飾る予定のお客さまが多いですが、
そのケースも素材・付属品などで価格が変わります。

鯉徳では好みや予算に応じて、ケースも自由にお選びいただけますので
お気軽にご相談下さい。


あと…羽子板の中国製とかもあるのかな?私は見たことはないけども…。

もし仮にあるならば、お人形同様、取り扱うお店は絶対に原産国表示はすべきです!!
今の常識ではそんなことは当たり前なんですが…。

お子様のためのハレのお祝い品ですが、選ぶポイントがわからないことも多いハズ。
そんなときはお店の人に何でも聞いてみましょう。自社製品に自信のあるお店からは、
きっといいアドバイスがもらえるハズです。

羽子板はお雛さま同様、その子にとっては一生に一度の贈り物です。
思いのこもった一品をじっくりお選び下さいね。

それでは。

→鯉徳特選・新作 羽子板飾りはコチラから。
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